この夏、旅の目的地は景色だけではない。
冷たい一杯に涼を感じ、港町で揚がったばかりの魚介を味わい、何十年も守られてきた郷土の味に出会う――。EBS「韓国紀行」は、7月6日から10日まで放送する夏の特集「舌先バカンス」で、韓国各地に息づく“夏の味”を巡る5夜連続の旅を届ける。
自然が育んだ食材、その土地で暮らす人々の手仕事、そして料理とともに受け継がれる時間。各地の風景と食文化を結びつけながら、韓国の夏を五感で味わう内容となっている。
河東で出会う、緑茶冷麺の夏
最初の舞台は慶尚南道・河東。智異山の麓で30年以上にわたり野生茶を育ててきた兄弟が生み出したのは、茶葉の香りを生かした緑茶冷麺だ。麺やスープにまで緑茶を取り入れた一杯は、この土地だからこそ生まれた夏の名物。渓谷や滝の清涼感も相まって、河東ならではの季節の魅力を映し出す。
蔚珍で囲む、アユ尽くしの食卓
慶尚北道・王避川では、アユ漁の季節が地域に夏の訪れを告げる。炭火で焼き上げたアユや郷土料理が並ぶ食卓には、地元の人々だけでなく旅人も自然と集まる。毎年開催される祭りでは伝統的な「サムグッ焼き」も披露され、川辺ならではの温かな交流が広がる。
莞島で味わう、海が育てた一杯
全羅南道・莞島では、豊かな海の幸と色鮮やかな庭園が旅人を迎える。採れたてのアワビと海藻「チョンガク」を使ったムルフェは、この地域を代表する夏のごちそう。庭に咲く花々やツリーハウスの風景も加わり、海辺の暮らしならではの穏やかな時間を感じさせる。
巨済で楽しむ、職人仕込みの海の幸
慶尚南道・巨済では、長年イカを扱ってきた職人が、透き通るほど薄く仕上げたイカ刺しを披露する。さらに、イカのムルフェや地元で親しまれるウロクガイ料理など、新鮮な魚介を生かした港町ならではの味覚が続く。素材そのもののおいしさを楽しむ一皿が、この町の夏を物語る。
慶州で締めくくる、老舗の味と街歩き
旅の最後は古都・慶州へ。創業70年の老舗では、昔ながらのコングクが今も変わらぬ味で親しまれている。一方、黄理団キルでは瞻星台をモチーフにしたアイスクリームなど、新しい感覚のスイーツも人気を集める。歴史ある街並みと現代の食文化が自然に調和する慶州らしい風景が旅の締めくくりとなる。
土地の景色を眺めるだけでなく、その土地でしか味わえない一皿を楽しむことも旅の醍醐味。「韓国紀行」は、この夏ならではの韓国を“食”という切り口から描き出していく。
「韓国紀行」夏特集「舌先バカンス」は、7月6日から10日まで毎晩午後9時35分よりEBSで放送される。
ニュースカルチャー M.J._mj94070777@nc.press
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