江原道・嶺西の中心都市、原州市は、水と山が織りなす地形の輪郭が鮮明な場所です。西には蟾江がゆったりと流れ、東には雉岳山が稜線を連ねます。「東には雉岳が立ち、西には蟾江が走る」という古い言い伝えは、この街の風景を最も端的に言い表しています。
雉岳山は数多くの伝説を抱く山です。大蛇に飲み込まれそうになったキジを旅人が救い、その恩に報いるため身を投げて上院寺の銅鐘を鳴らしたという物語。「雉」の字を用いた山名の由来とされるこの伝説は、今も稜線の上に静かな物語として息づいています。山を登るという行為は、その物語をもう一度読み直すことでもあります。
今回の旅には、ヒマラヤ8000m峰14座を完登した登山家オ・ウンソンと、歌手であり俳優でもあるキム・ドンワンが同行しました。2年前の夏の縦走に続き、今回は冬の雉岳山を選びました。四季の中で最も静かで、最も厳粛な季節です。山の本質があらわになる時期でもあります。
上院谷コースは、長年にわたり登山者の足跡が刻まれてきた道です。凍りついた渓谷の上に降り積もった雪は、白い紙のように澄んでいます。木々は葉をすべて落とし、裸のまま厳寒に耐えます。豊かさよりも節制を選んだ風景です。その削ぎ落とされた姿の中で、山はむしろいっそう満ちていきます。
標高1100mの南台峰の麓に位置する上院寺は、雉岳山の伝説を今に伝える空間です。原州八景の第三景に数えられるこの古刹は、雄大な山容と調和し、独特の時間性を形づくっています。厳しい山行の末に迎える夕刻の供養は、単なる食事ではありません。整えられた副菜と温かな一杯の汁物には、山寺ならではの節度と歓待が込められています。凍てついた身体がゆっくりとほぐれ、山が与えてくれた休息の意味をかみしめます。
翌朝、霧氷が咲いた稜線はまた別の次元の風景を描き出します。湿気を含んだ枝が白く凍りついて生まれる氷の花は、冬の雉岳山が見せる極致の美です。視界を遮る雪道と鋭い風の中でも、二人は歩幅を合わせて進みます。先を行くオ・ウンソンの重厚なリード、後方で歌声でリズムをつなぐキム・ドンワンの呼吸が、稜線の上で交差します。
冬の山は華やかではありません。その代わり、本質をあらわにします。雉岳山の雪景色は、荘厳さと静寂、そして人の歩みが紡ぐ小さな物語をあわせ持っています。純白の稜線を渡るこの冬季縦走は、自然と人間、伝説と現在が一つの画面の中で出会う瞬間を記録します。
この旅は3月1日、KBS2「映像アルバム 山」を通じて視聴者と出会います。
ニュースカルチャーのM.J._mj94070777@nc.press
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