2025 MAMA AWARDSは派手な演出よりも、「慰め」と「連帯」のメッセージで香港の夜を包み込みました。G-DRAGON、ROSÉ、aespaがそれぞれ4冠を獲得し、音楽の力が災害を越えて心を癒やす存在であることを証明しました。
本イベントは当初、“UH-HEUNG(ナダプゲ サヌン ゴッ)”をテーマに多文化フェスティバルとして行われる予定でしたが、開催直前の26日に香港・大埔区ウォンフクコートで発生した高層住宅火災(死者128名、負傷者79名)を受け、一転して哀悼と希望の場へと変わりました。
DAY1のホストを務めたパク・ボゴムは音楽なしで登場し、観客と共に黙祷を捧げました。そして、「音楽が持つ治癒と連帯の力を信じています」と語り、被害者支援の寄付を約束しました。
舞台に立ったアーティストたちも、歌詞や演出を自主的に修正し、慎重に哀悼の意を示しました。新人ガールズグループMEOVVは楽曲タイトルを「Burning Up」から「Turn It Up」に変更し、“Got me burning”も“Got me turning”に修正。BABYMONSTERも同様に“Burn it up”を“Going up”に変更して披露しました。
その後、(G)I-DLEの登場をきっかけに、ステージは慰めの空気から“音楽の力”へと一気に転換。SUPER JUNIOR、IVE、ENHYPEN、TREASURE、NCT WISHなどが相次いで熱量の高いパフォーマンスを披露し、観客とともに“悲しみを超えた音楽の時間”を完成させました。
IVEは「Global Trend Song」など3冠を獲得。一方、ENHYPENは主要部門のひとつである“大賞(VISA Fans’ Choice of the Year)”を受賞し、大きな存在感を示しました。“VISA Song of the Year”はROSÉ & Bruno Marsの「APT.」が受賞しました。
DAY2では、女優キム・ヘスが黒のスーツにリボンを付け登場し、式典を静かに進行。「愛する人を突然失った方々に深く哀悼の意を表します」と胸の内を語りました。プレゼンターのイム・シワン、ヘリ、シン・スンフンらもモノトーン衣装で登壇し、“共に悲しみに寄り添う”姿勢を示しました。
ステージは派手さよりも“真心”が優先されました。Netflix映画「K-Pop Demon Hunters」の特別ステージやBABYMONSTERのOST舞台、俳優アン・ヒョソプの希望ナレーションが続き、‘Reaper Boys’の舞台は哀悼のため中止となりました。
そして圧巻のフィナーレを飾ったのは、10年ぶりにMAMAへ戻ったG-DRAGON。ビートボクサーWINGと共に「Crooked」「Crayon」など代表曲を披露しながらも、「Drama」「Untitled」では表情を引き締め、真摯な歌声で深い感動を届けました。
“大賞(VISA Artist of the Year)”を発表するため登場した香港映画界の伝説、チョウ・ユンファは震える声で「心から哀悼の言葉を申し上げたい」と述べ、黙祷を導きました。その後、名前を呼ばれたG-DRAGONと温かく抱擁を交わしました。G-DRAGON、ROSÉ、aespaはそれぞれ4冠達成となりました。
G-DRAGONは「悲しみに沈む方々に少しでも力になれるよう舞台を準備しました。どんな言葉が慰めになるのか分かりませんが、どうか強くあってほしいです」と語りました。さらに、「来年のBIGBANGデビュー20周年には、メンバーと共に戻ってきます」と宣言し、会場を沸かせました。
aespaのWinterも「多くの方が悲しい時間を過ごしていることを知っています。改めて哀悼の意を表します」と語り、Ningningは「見えないところで支えてくださる皆さん、そしてファンの方々に感謝します。私たちは団結して作品を作っています」と感謝の言葉を添えました。
Stray KidsのSeungminとFelixも「香港の皆様に深い哀悼を表します。We stand with you」とメッセージを伝え、ROSÉも映像で「これからも素敵な音楽を届けられるアーティストになります」と語りました。
2025 MAMA AWARDSは、華やかさよりも“真心と音楽の力”、そして“慰めのステージ”として記憶されました。国境と世代を越えて響いたK-POPのメッセージが、香港の夜を温かく照らしました。
ニュースカルチャー M.J._mj94070777@nc.press
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